創世記 19:3-11 リビングバイブル (JLB)

3.  けれども、ロトはあとへ引きません。 とうとう二人はロトの家について行きました。 彼は客のためにイースト菌を入れない焼きたてのパンを出し、ごちそうを並べました。 食事が終わり、 

4. 床の用意にかかろうとしていると、町中の男たちが、若者から年寄りまで、ぐるりと家を取り囲み、 

5. 大声でわめき散らしました。 「やいやい、あの二人を外に出せっ。 うーんとかわいがってやるぜっ。」

6.  ロトは連中をなだめようと外へ出、うしろの戸を閉めました。

7. 「お願いだ。 乱暴はやめてくれ。 

8. うちには結婚前の娘が二人いるから、好きなようにしてかまわない。 だがな、客人に手出しをすることだけは、やめてくれないか。 私が責任をもってお泊めしたんだから。」

9.  「うるせえ、引っ込んでろっ!」 暴徒どもは口々に叫びました。 「だいたい自分を何様だと思ってやがるんだ。 お情けでこの町に住ませてもらってるのに、おれたちに命令しようってのか? こうなったら、あの二人のことなんかどうでもいいぜ。 それより、おまえの生意気な面の皮をひっぱがしてやらあ」と言うが早いか、連中はどっとロトに飛びかかり、戸をこわし始めました。

10.  絶体絶命です。 ところが、もうだめだと思った時、客の二人がさっと腕を伸ばしてロトをつかみ、家の中に引きずり込むと、がっちり戸にかんぬきをかけてしまったのです。 

11. そして男たちの目をしばらく見えなくしたので、戸がどこにあるのかわからなくなってしまいました。

創世記 19