ルカによる福音書 7:23-41 リビングバイブル (JLB)

23. それから、『わたしを疑わない人はしあわせです』と伝えなさい。」

24.  ヨハネの弟子たちが帰ってしまうと、イエスは人々に、ヨハネのことを話し始められました。 「ヨハネに会いに荒野へ出かけた時、どんな人物だと考えていましたか。 風にそよぐ葦のような人だとでも思ったのですか。 

25. それとも、きらびやかに着飾った人に会えるとでも……。 ぜいたくな暮らしをしている人なら宮殿にいます。 荒野にはいません。 

26. あるいは、預言者に会えると期待したのですか。 そのとおり、ヨハネは預言者以上の者です。 

27. 彼こそ聖書(旧約)の中で、『見よ。 わたしはあなたより先に使者を送る。 その使者は人々に、あなたを迎える準備をさせる』と言われている、その人です。 

28. 今まで生まれた人の中で、ヨハネほどすぐれた働きをした人はいません。 けれども、神の国で一番小さい者も、ヨハネよりはずっと偉大なのです。

29.  ヨハネの教えを聞いた人はみな、取税人たちでさえ、神の正しさを認め、バプテスマ(洗礼)を受けました。 

30. ただパリサイ人と法律の専門家だけが、そっぽを向いたのです。 あつかましくも、神のご計画を退け、ヨハネのバプテスマを拒否したのです。

31.  このような人々のことを、どう言ったらいいでしょう。 

32. まるで遊び友達に文句を言っている子供のようです。 『結婚式ごっこして遊ぼうって言ったのに、ちっともうれしがってくれないでさ、それで葬式ごっこにしたら、今度は、ぜんぜん悲しがってくれないや』とわめいているのです。 

33. つまり、バプテスマのヨハネが何度も断食し、生涯、酒も飲まずにいると、『やつは気が変になっている』ときめつけ、 

34. わたしが食事をしたり、ぶどう酒を飲んだりすると、『あいつは大食いの大酒飲み、一番たちの悪い罪人どもの仲間だ』とののしります。 

35. けれども、神の知恵の正しさは、神を信じる者たちが証明するのです。」罪を赦された女

36.  あるパリサイ人から食事に招待されたので、イエスは快く応じました。 一同が食卓に着いていると、 

37. 町の女が一人、高価な香油の入った美しいつぼを持ってやって来ました。 この女は売春婦でした。 

38. 女は部屋に入るなり、イエスのうしろにひざまずき、さめざめと泣きました。 あまり泣いたので、イエスの足が涙でぬれるほどでした。 女はていねいに髪で涙をぬぐい、心を込めて足にくちづけしてから、その上に香油を注ぎかけました。

39.  イエスを招待したパリサイ人は、この出来事を見て、「これで、やつが預言者でないことが、はっきりしたぞ。 もしほんとうに神様から遣わされた方なら、この女の正体がわかるはずだからな」とひそかに思いました。

40.  ところが、イエスは何もかもお見通しでした。「シモンよ。 あなたに言っておきたいことがあります。」「はい、先生。 何でございましょう。」

41.  「ある男が二人の人に金を貸しました。 一人には百五十万円、もう一人には十五万円でした。 

ルカによる福音書 7