ルカによる福音書 13:20-21-34 リビングバイブル (JLB)

3. それは違います。 あなたがただって、今の悪い行ないをやめて神に立ち返らなければ、同じように滅びるのです。

4.  そうそう、シロアムの塔の下敷きになって死んだ人がいました。確か……十八人でした。 彼らのことはどう思いますか。 エルサレムで一番罪深い人たちだったのでしょうか。 

5. とんでもありません。 あなたがたも罪を悔い改めないなら、同じように滅びるのです。」

6.  そして、次のようなたとえ話をなさいました。「ある人が、ぶどう園にいちじくの木を植えました。 そして、実がなっているかどうか、何度も何度も、見に行きました。 ところが、期待はいつも裏切られてばかりです。 

7. とうとう主人は頭にきて、『こんなろくでもない木は切り倒してしまえっ!』と番人に命じました。 『三年だぞ。 三年も待ったというのに、一つも実がならない。 もうこれ以上、手をかけることはない。 全く場所ふさぎもいいとこだ。』

8.  すると番人が、何とか思いとどまらせようと、なだめにかかりました。 『まあまあ、ご主人様。 もう一年、もう一年だけお待ちください。 特に念入りに、肥料をやってみましょう。 

9. それで来年実がなれば、もうけもの。 だめで、もともとです。 それから切り倒しても遅くはありません。』」

20-21. また神の国は、パン生地の中のイースト菌のようだとも言えます。 目には見えないけれども、少しずつ確実に作用して、パン全体を大きくふくらませるのです。」

22.  イエスは町々村々を通り、人々に教えながら、ひたすらエルサレムへと進んで行かれました。

23.  ある人がイエスに、「救われる人は少ないのでしょうか」と尋ねました。  イエスはお答えになりました。

24.  「天国への戸は狭いのです。 できるかぎりの努力をして、そこから入りなさい。 よく言っておきますが、入ろうとしても、入れない人が大ぜいいるのです。

25.  家の主人が戸を閉めてからでは遅すぎます。 外に立ち、どんどんたたきながら、『ご主人様ーっ! 開けてくださーい、お願いでございまーす』と、なりふりかまわず頼んでも、中からは『おまえたちなんか、全然知らないね』と、冷たい返事が返ってくるだけです。

26.  それでもあきらめず、『何かのおまちがいでは? 私どもは、あなた様と食事をごいっしょしたこともありますし、大通りで、あなた様から教えていただきました』と食い下がります。

27.  けれども主人は、けんもほろろに答えるのです。 『おまえたちなど知らないと言うのが、聞こえんのかっ! おまえたちのような悪党は、ここには入れないのだ。 とっとと行ってしまえっ!』

28.  アブラハム、イサク、ヤコブ、それに預言者たちもみな神の国に入っているのに、あなたがたはいつまでも外に立ち尽くして、泣きわめき、歯ぎしりするのです。 

29. 一方人々は、あちらからもこちらからも来て、神の国に迎え入れられ、席に着きます。 

30. いいですか。このことは肝に銘じておきなさい。 今は軽んじられている者が、その時には大いにほめたたえられ、今は重んじられている者が、その時には最も軽んじられるのです。」

31.  ちょうどその時、パリサイ人が数人、つかつかと歩み寄り、イエスに忠告しました。 「いのちが惜しかったら、ここから出て行きなさい。 ヘロデ王があなたをねらっています。」

32.  イエスはお答えになりました。 「あのきつねにこう言ってやりなさい。 今日も、明日も、わたしは悪霊を追い出し、病気を治します。 そして三日目に、目的を達成します。 

33. そうです。 今日も、明日も、その次の日も、わたしは進んで行くのです。 神から遣わされた預言者が、エルサレム以外の場所で殺されることは、ありえないからです。

34.  ああ、エルサレム、エルサレム。 なんという町でしょう。 預言者たちを殺し、町を救うために遣わされた人たちを石で打ち殺すとは。 めんどりがひなを翼の下にかばうように、何度あなたの子供たちを集めようとしたことでしょう。 しかし、あなたがたは、それを拒んだのです。 

ルカによる福音書 13