14. その罪に濁った視線は、どんな女性をも逃がしません。 しかも、彼らのみだらな行為は底なし沼で、うわついた女を誘惑するゲームに熱中しています。 そして、ますます貪欲になり、ついには、わが身を滅ぼしてしまうのです。 まさにのろわれた者たちです。
15. 進むべき道を踏み誤った彼らは、不正によって得た金を愛したベオルの子バラムのように、さまよい続けています。
16. もっともバラムは、狂った道をそれ以上進まないようにと、警告を受けました。 自分のろばに、人間の声でしかられた、という旧約聖書の記事を、読んだことがあるでしょう。
17. このような偽教師は、干上がった泉のように、何の役にも立ちません。 口約束を重ねるばかりで、何一つ実行しようとしないのです。 まるで嵐に吹き飛ばされる雲のように、少しも落ち着きがありません。 その行く手に待ちかまえているのは、暗やみにおおわれた、永遠の落とし穴です。
18. 彼らは臆面もなく、自分の罪と誘惑の手柄話を語ります。 つまり、肉欲をえさにして、やっとの思いで罪の生活から足を洗った人たちを、もう一度、罪へ誘い込もうとしているのです。