サムエル記上 9:5-16 リビングバイブル (JLB)

5. ツフの地まで捜したあと、サウルは召使の若者に言いました。 「もう帰ろう。 こうなったら、おやじはろばより、おれたちのことを心配するよ。」

6.  「若だんな様、名案がありますよ。 この町には神の人がおいでです。 だれからも厚い尊敬を集めているお方なんです。 そのお告げが、またぴたりと当たるそうでして……。 今から、お訪ねしてみましょう。 ろばがどこにいるか、きっと教えてくださいますよ。」

7.  「それにしても、みやげの品が何もないな。 食べ物も尽きたしね。 何を贈ったらいいだろう。」

8.  「ご心配なく。 私が少しばかりお金を持っています。 それを差し上げて、ご指示を仰いではいかがでしょう。」

14.  二人は町へ急ぎました。 門にさしかかった時、丘に登ろうとやって来たサムエルに出会ったのです。 

15. 神様は前日、サムエルにこう告げておられました。

16.  「あすの今ごろ、ベニヤミン出身の者をおまえのところへ遣わそう。 その者に油を注いで、わたしの国民の上に立つ者としなさい。彼はイスラエルをペリシテ人から救い出すだろう。 わたしが彼らを顧みてあわれに思い、その叫びを聞いたからだ。」

サムエル記上 9