8. 私は、もとどおりに回復させてくださいと、三度も神様にお願いしました。
9. そのつど返ってくる答えは、こうでした。 「いや、治すまい。 しかし、わたしはあなたと共にいる。 それで十分ではないか。 わたしの力は弱い人にこそ、最もよく現われるのだから。」 今では、私は、自分の弱さを喜んで誇ります。 力や才能を見せびらかすのではなく、喜んでキリスト様の力の生き証人になりたいのです。
10. すべてはキリスト様のためであることを知っているので、その「とげ」も、侮辱も、苦しみも、迫害も、困難も、大いに喜んでいます。 なぜなら、弱い時にこそ、私は強いからです。――無力であればあるほど、それだけしっかりと、キリスト様によりすがるようになるからです。
11. 結局、私を、自慢ばかりする愚か者にしてしまいましたね。 ほんとうは、こんなに私に書かせるべきではなく、あなたがたが私のことを書くべきなのです。 たとい私が全く価値のない者であるとしても、あのお偉い先生方と比べて、劣る点は何一つありません。